
囬瀾書道会 企画展
明日へ向かって
青陵賞作家展・次世代作家展
会期 令和7年6月6日(金)~11日(水)
午前11時~午後6時(最終日は午後4時まで)
会場 有楽町 朝日ギャラリー
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階
主催 囬瀾書道会
後援 公益社団法人全日本書道連盟
《青陵賞作家》
伊藤泰子、印東蘆舟、片芝青邦、川嶋毛古、祖父江礼子、髙見如秀、竹之内饒僊、平尾由紀子、松吉久美子、三浦真澄
《次世代作家》
浅野荷香、飯田淳子、池田孝一、伊藤みさ子、内田美邦、内田麗華、大川原爾水、大瀬寉士、加藤専谷、栗本眞崙、小出牧生、髙梨裕之、早野考槃、判澤秀年、古川藍雪、光野順、𠮷田万由美
明日へ向かって、「囬瀾」の書の真価を問う
来る6月6日から11日にかけて、有楽町朝日ギャラリー(有楽町マリオン11階)にて、囬瀾書道会の企画展「明日へ向かって」が開催される。同展は「青陵賞作家展」と「次世代作家展」の併催による構成で、「青陵賞」の受賞作家10名と次世代の選抜作家17名が出品する。
囬瀾書道会は、名誉会長・鈴木翠軒(1889〜1976)、会長・平尾孤往(1903〜1979)、副会長・津金寉仙(1900〜1960)のもと、赤羽雲庭、大久保翠洞、木村知石、國井誠海、近藤攝南、田中海庵、中台青陵、深沢青蓼、安井壽泉らを同人として、昭和27年(1952)に創設された。「囬瀾」の名は、漢学者の土屋竹雨(1887〜1958)によって命名され、唐・韓愈『進学解』の「狂瀾を既倒に廻す」(狂瀾於既倒)(衰えて亡びかけているものをもとに戻すの意)を出典とし、書の「伝統派」の立場を鼓舞するものとなっている。
創設同人のうち、第4代の会長を務めた中台青陵(1910〜1987)は、書家としてのみならず、報道・評論の分野でも活躍して、戦後書壇の再構築に大きな役割を果たした異才。没後30年の平成29年(2017)には、囬瀾書道会の創立65周年記念企画展として「中台青陵遺墨展」も開催された。なお、「青陵賞」は、昭和47年(1972)にその名を冠して創設された、同会本展(「囬瀾書展」)の最高賞である。
今回の企画展は、歴代の青陵賞作家の練達の新作と、次世代の精鋭たちの清新な新作が集い、「囬瀾」の書の真価を広く世に問う試みになることだろう。ぜひ、会場に足を運んでいただきたい。
※「游墨舎ちゃんねる」では、展覧会の開催に先立ち、特に次世代作家の作品の一部を先行公開していきます(5月16日頃からを予定)。また、展覧会の会期中には、会場の様子を動画等でレポート。いずれも、このページにコンテンツを追加して、更新していきます。さらに、別のページにて、展覧会終了後の総括記事(展評)の掲載も予定。ご期待ください!