春敬記念書道文庫の古筆

日本の美を凝縮する珠玉のコレクション──。
春敬記念書道文庫より、平安古筆の名品をご紹介する連載。

日本の美を凝縮する珠玉のコレクション──。春敬記念書道文庫より、平安古筆の名品をご紹介する連載。

はじめに

 一般社団法人書芸文化院は昭和24年(1949)、日本の書道文化及び書美術の向上に関わる事業を行うなどの目的のもと、飯島春敬(1906~1996)により創設されました。
 春敬は、小野鵞堂の門に入り仮名を学ぶ傍ら、古筆を資料とする日本書道史の編纂を志し、生涯一貫して古筆の研究と、日、中書道資料出版刊行に力を注ぎました。そして、長年研究対象として蒐集した古筆類や中国古文物などの資料を、後進の書道家や書学者のために遺すべく、昭和58年(1983)に社団法人内に「春敬記念書道文庫」を設立して、すべてを収めました。
 本企画では、その春敬記念書道文庫より日本書道史の変遷上、最も多彩、かつ絢爛たる発展を遂げ、日本の文字文化の起点ともなった平安時代の古筆資料を12回にわたり紹介します。

飯島春敬(1906~1996)

◉所蔵/一般社団法人書芸文化院 春敬記念書道文庫
◉解説/飯島太比呂

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