「石川九楊大全」開催

石川九楊大全

前期【古典篇】 遠くまで行くんだ
会期 2024年6月8日(土)〜6月30日(日)
会場 上野の森美術館

後期【状況篇】 言葉は雨のように降りそそいだ
会期 2024年7月3日(水)〜7月28日(日)
会場 上野の森美術館

 書家・石川九楊の全容を一望する個展が、上野の森美術館にて約2カ月にわたり開催される。
 6月開催の前期【古典篇】では「歎異抄」「源氏物語」や「徒然草」、中国の「李賀」の詩など古典に取り組んだ作品が中心。7月開催の後期【状況篇】では現代作家や自作の詩文の言葉を書いた作品が展示される。
 前期、後期で作品を全面的に入れ替え、内容の異なる2つの展覧会を開催するということで、ようやく石川九楊の膨大な作品の全容が浮かび上がってくるという仕組みだ。

 石川九楊作品は、2020年、東京都現代美術館(MOT)でアンリ・マティス等との「ドローイングの可能性」が企画開催されるなど、書という領域をこえて現代美術の領域からも高い評価を受けている。また、「書」という営みを解明した石川九楊の「筆蝕論」は、書論・書史論にとどまることなく、表現論、日本語論、さらには現代を読み解く文化・文明論へと展開を見せており、英語・中国語にも翻訳されるなど、海外からも注目を集めている。

 言葉と格闘し続け、「書」とは何かを問い続けた一人の書家の軌跡が、厳選された作品300点に集約される一大展観をお見逃しなく。

源氏物語書巻五十五帖「若菜 上」
59×94 2008年
源氏物語書巻五十五帖「椎本」
59×94 2008年
歎異抄 No.18
92×57 1988年
李賀詩 感諷五首(五連作より)
360×192 1992年
徒然草 No.22
95×62 1993年

※作品はすべて【古典篇】出品作

※すべて【古典篇】展示風景

 展示の他、石川九楊の書「歎異抄No.18」を分析して音を取り出し演奏する音楽会も企画されている。

プレス内覧会にて、報道陣の前に立つ石川九楊氏
(2024年6月7日)

■石川九楊(いしかわ・きゅうよう)プロフィール
 書家。1945年、福井県生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、文字文明研究所所長を経て、現在、同大名誉教授。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書の構造と歴史を読み解く。評論家としても活躍し、日本語論、日本文化論は各界にも大きな影響を与える。現在までに書作品1000点・著書100点以上を世に送り出した。
 サントリー学芸賞・京都府文化賞功労賞・毎日出版文化賞・日本文化デザイン賞・京都新聞大賞文化学術賞・大佛次郎賞・京都市文化功労者。

■チケット購入は、こちらより→「石川九楊大全」公式サイト

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