第6回 瑤藍印社一門書法篆刻展
会期 2023年12月14日〜17日
会場 電気文化会館 5F 東・西ギャラリー(名古屋市)
瑤藍印社が一門展を開催した。出品者は代表の岡野楠亭氏以下157名で、作品点数は177点。高校生26名も出品した。本展は、役員・会員作品の展示のほか、中島藍川の遺作を展示するコーナー、昨年創設120年を迎えた篆刻の聖地ともいうべき西泠印社について紹介するコーナー、また百華齊放と題した若手による大作コーナーが設けられ、見応えのある展観となった。
中島藍川(1928〜2018)は、祖父の中島早洲のもと幼少期より印を作り始め、30歳で内藤香石に藍川の号を授かる。その年の第1回日展に初出品初入選。その後梅舒適研究会に参加。50歳、55歳で日展特選。57歳で瑤藍印社を設立し、青山杉雨に師事。その後90歳で逝去するまで、日展会員、全日本篆刻連盟会長、西泠印社名誉理事等の多くの要職を務めた。
百華齊放展では、篆刻歴10年未満を条件に新進気鋭の作家5名が選抜され、全紙サイズの篆刻と書作品が展示された。出品作家は、太田花、川内繚華、三森春蘭、村尾海心、山﨑曲全。次世代を担う新たな顔ぶれが一石を投じ、会場は活気に包まれた。
西泠印社紹介コーナーでは、11月の120周年式典にて撮影された西泠印社社員の集合写真などが特大パノラマで展示された。代表の岡野氏は120周年式典にて名誉理事へと昇格し、今後益々の日中篆刻交流が期待される。4日間で約600名余りの来場者を迎え、盛会裏に会期を終えた。
◉問い合わせ/瑤藍印社(youran.insha@gmail.com)