木雞室名品《游墨春秋》 第3回 石門銘

石門銘(せきもんめい)
509年(北魏・永平2年)

巻頭

 摩崖碑である。『開通褒斜道刻石』『石門頌』『楊淮表紀』等と同じ地域にある。ともに漢中の修路の記念碑である。石門銘はこの漢中隷書刻石の中にあって北魏時代の楷書体である。その書は清末の康有為をして「神品」と言わしめた六朝刻石中の傑作である。「飛逸」「奇渾」「飄逸」の評語がそのままの、雄大で力強い書である。
 これまで種々の拓本が紹介されてきたが、その中でも書道博物館の淡拓の「此」字未損拓本が有名であった。この家蔵本は、同じく「此」字未損の旧拓であるが、字画が非常にくっきりと見ることができる。清代の金石家・黄易漢画室旧蔵本である。

(木雞室蔵併記)

封面
題簽
巻頭に続く頁より
巻末に近い頁より
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次