木雞室名品《游墨春秋》 第2回 孔子廟堂碑

孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ)
628〜630年(唐・貞観2〜4年)

巻頭

 虞世南『孔子廟堂碑』の唐石原拓本の伝来するものは、世界にただ1本のみが三井文庫に伝えられ、これとても完本ではなく、後の宋時代に重刻された陜西本の拓本で半分ほどが補われている。
 ここに示した『孔子廟堂碑』は、元時代の至元年間(1264〜1294)の頃に山東省城武県で発見された城武本の旧拓である。唐楷の極則と称せられる唐石本のもつしなやかで力強く、伸びやかな書風をある程度具えている。

(木雞室蔵併記)

部分
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