左宗棠 行書対幅
清朝末期
左宗棠(1812〜1885)、字は季高、または朴存、湘上農人を号とす。湖南湘陰の人。清朝末期の著名な軍人・政治家で太平天国の乱の鎮圧に活躍し、洋務派官僚としても有名であり、浙江巡府・閩浙総督・軍機大臣などを歴任した。
軍事や政治の成果に加えて、左宗棠は書家としても高く評価されている。彼の書風は、力強く大胆な筆使いで知られており、その個性的なタッチや頓挫は非常に印象的である。伝統的な篆書や隷書の影響を受けつつも、自己流の独創的な表現方法を取り入れ、独特の書風を確立した。
左宗棠の書は芸術的価値だけでなく、文化的・歴史的な価値も非常に高く、多くの美術館や個人コレクションに所蔵されている。
◉資料提供/光和書房
◉解説/劉斯倫