游墨春秋– tag –

2000年代の始めのころは、中国の国営の文物商店や古籍書店の倉庫には、多くの碑法帖類が……。

金正喜題簽本の碑陽を入手してから20数年、見覚えのある題簽が付された碑陰拓本が……。

東京の古典会に、不思議な『礼器碑』が出品された。翌年、関西の書店の古書目録に……。

『礼器碑』の旧拓本は得難い。粗末な糸綴じの剪装本を譲り受け、調べてみると……。

漢人の書の第一と評される隷書碑。碑陽の書風は遒勁で、横画の抑揚が大きく、波磔が躍動。

花梨の板表紙の旧拓本。先人の鑑蔵印が多数見られ、巻末には伊秉綬の金泥による跋文が……。

後漢末期の隷書碑。渾古の趣をもつ流麗な八分隷。伊秉綬の金泥による跋文がある旧拓本。

力強さを秘めた後漢末期の隷書碑。雄厚古樸の趣。日下部鳴鶴の旧蔵品で、余白に朱書がある。

漢代（後漢）の流麗な「八分隷」の名品。「乾」字が改刻されていない清代中前期の旧拓。

漢代（後漢）の波磔の美しい「八分隷」の名品。羅振玉の内簽のある擦墨拓の明拓本。

素朴な字画、自由で雄大な文字の結構と章法。摩崖刻石の第一に挙げられる「古隷」の傑作。

様々な風情を見せる鄭道昭の題字。山の名前や簡単な文を刻し、独自の世界を創り出す。