新潟市會津八一記念館「獨往の書 八一の手紙編」

 新潟市會津八一記念館は、今春、會津八一(1881〜1956)の生誕140年事業として、同館所蔵の名品を精選した『會津八一名品50選 獨往』を刊行した。これを記念し、4月5日から7月3日まで、同書に収録された漢字書とかな書を中心に展示する「獨往の書 〈漢字・かな〉編」を開催。そしてこのたび、7月12日から9月25日まで、「獨往の書 八一の手紙編」が開催される。

 會津八一が生涯で書いた手紙は2万通を超えるという。卓越した文章力と筆跡の美しさを通して、処世や学芸などに対する主張を語りかけ、おのれの内面を表出した。本展では、作品として意識された書簡から、感情を率直に発露した私信までを一堂に展示。また、今年は八一を支援した古美術評論家・料治熊太(1899〜1982)の没後40年にあたることから、八一と料治の交流を偲ばせる手紙や資料も展示される。

 なお、会期中の9月7日には、「游墨舎ちゃんねる」にて「鑑定から鑑賞へ 人と書と歴史を探究する」を連載中の増田孝氏の講演会が開催される。参加申し込み方法は、下記の通り。ほかに、俳優・書家の松村雄基氏と新潟大学准教授・角田勝久氏とのトークイベント、新潟市會津八一記念館館長・野中吟雪による作品解説会なども行われる。

新潟市會津八一記念館所蔵
「會津八一名品50選」発刊記念
「獨往の書 八一の手紙編」

会期/2022年7月12日(火)~9月25日(日)
開館時間/午前10時~午後6時(午後5時30分まで受付)
休館日/月曜日(※ただし祝日の場合は翌日)
観覧料金/一般 500円、大学生 300円、高校生 200円、小・中学生 100円
※団体20名様以上2割引、土日祝日は小・中学生無料
【主催】新潟市會津八一記念館
【共催】新潟日報社
【後援】BSN新潟放送
【協力企業】浅川園、今成漬物店、大阪屋、里仙、高橋酒造

出典:新潟市會津八一記念館ホームページ

◉関連イベント

會津八一祭トークイベント「心を伝える てがみの魅力」
対談/松村雄基(俳優・書家)、角田勝久(新潟大学准教授)
日時/2022年7月31日(日)午後3時~4時半(予定)
会場/新潟日報メディアシップ2階 日報ホール
定員/180名
参加費/1,000円

文芸講演会「手紙から見た會津八一の書風」
講師/増田孝(愛知東邦大学客員教授)
日時/2022年9月7日(水)午後2時~3時半(予定)
会場/新潟日報メディアシップ2階 日報ホール
定員/180名
参加費/500円

※関連イベントの参加希望者は、往復はがきに希望するイベント名と、住所、氏名、電話番号を記入し、新潟市會津八一記念館まで送付のこと(1通につき1イベント、1名での応募)。定員に達し次第締め切り。新潟市會津八一記念館のホームページもご確認ください。

◉作品解説会

講師/野中吟雪(新潟市會津八一記念館館長)
日時/2022年8月28日(日)午後2時~(約50分)
会場/当館展示室

講師/新潟市會津八一記念館学芸員
日時/2022年 会期中の第2、4日曜日 午前11時~(約50分)
(7月24日、8月14日、8月28日、9月11日、9月25日)
会場/当館展示室

※作品解説会は、申込不要・要当日観覧券。

新潟市會津八一記念館
〒950-0088
新潟市中央区万代3-1-1
メディアシップ5階
TEL 025-282-7612
URL https://aizuyaichi.or.jp/

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