疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか?
游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。
いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。
たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。
疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか? 游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。
保護者と険悪になるもの嫌なので、ちゃんと伝えられていません。
Q お月謝袋にヨレヨレのお札。そういう時代だと割り切るべき?
小学生が中心の小規模の習字教室をやっています。1ヶ月のお月謝を月初めに専用の封筒に入れて持ってくることにしています。持って来ないということはないのですが、そのやり方が乱暴なので、怒りがわきます。
自分が習字教室に通っていたころは、お月謝袋に入れるお札は、新札、少なくとも折れ目のないキレイなものを額面ぴったりに用意し、先生に「今月もよろしくお願いいたします」と言って、お渡ししていたと記憶しています。
ところが、まずお札がヨレヨレ。しかも、ぴったりでなくお釣りを要求されることさえ(怒)。「先生、お金!」と投げつけるように渡す子まで(怒り心頭)。振り込みにしてほしいという声もあります。これって、そういう時代なんだと割り切るべきでしょうか? 保護者と険悪になるもの嫌なので、ちゃんと伝えられていません。(30代、習字教室経営)
A
昨今は現金の出番が少なくなってきましたね。この流れはさらに加速化されるでしょう。振り込みにしている書塾もあるようですが、それはそれとして。
ご相談者は、お若いのに常識というものを身に着けた、育ちの良い方と推察します。そういうことを教えられる機会のなかった方々もいらっしゃるわけです。知らないのですから、保護者にはせめてお釣りのないように繰り返しお願いするしかないでしょうね。いろいろな考え方の方がいるので、礼儀だとか常識だとか配慮だとか言って、逆ギレされても困りますし。子どもにも常々「先生が困っちゃうから、ピッタリでお願いね」、「きれいなお札だと嬉しい」と繰り返す。
さらに、お月謝を手渡すのが子どもの場合は、お月謝袋を先生の方に向けて、両手をそえて差し出すことを教えてあげてほしいと思います。高学年の子ができるようになると、低学年の子らも自然にできるようになるかもしれません。そしてたくさん褒めてあげてください。それが今後、直接役に立つ場面がなくても、そういう「心配り」や「礼儀」の種を心に植えることができれば、指導者冥利につきるというもの。あそこの習字教室は礼儀作法も教えてくれると評判になって、経営も右肩上がりかもしれませんよ。めげずにがんばってください。