書道に関するおバカな質問 vol.12 20枚の中から先生に見てもらう1枚が選べません。

疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか?
游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。
いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。
たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。

疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか? 游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。

上手くできたところと、ちょっと駄目なところがどの作品にもあって……。

Q 20枚の中から先生に見てもらう1枚が選べません。

 先生にいただいたお手本で、半切2行の行草書を練習中です。お稽古は2週間に1度で、自宅で練習した成果をお稽古で添削指導してもらっています。がんばって20枚くらい書いたので、こんなに練習したことを褒めてもらいたくて、全部持参したら「全部持ってきてどうするんや。1枚自分で選んで持ってこんかい!」と逆に叱られてしまいました。それで、次は選んで行かないとまたどやされると思い、選ぼうとしたのですが、上手くできたところと、ちょっと駄目なところがどの作品にもあって、ベストの1枚を選べないで困っています。(20代、サービス業)

A
 半紙に練習するのと違い、半切となると「作品」という感じで書いていて満足感があって楽しいことでしょう。で、20枚も書いてしまった、と。まずここ、20枚しか練習しなかった、ですね。昨今は紙の値段も高くなっていますし、お勤めされているなら時間も取れないので、難しいことでしょうが、先生としてみれば「たった20枚ほど書いたのを自慢するな」ということでしょう。たくさん書けば良いということもないでしょうが、まだ20代ですよね。今のうちに数をこなしておくことが必ず将来につながるので、がんばってほしいものです。
 選び方ですが、細部にこだわらず、全体を俯瞰してバランスが良いと感じるものを選べばよいのです。それも難しかったら、最初の1枚、あるいは最後の1枚。ようするに、どれを選んでもご本人が思うほど大差はない。先生も1枚見たら、あなたの良いところも、改善すべきところもすぐに分かるので、どれを持っていこうが問題ありません。
 そのうち、公募展に出すようになって、出品作を選ぶときには、さすがに何枚か持っていって先生に選んでもらうことになると思いますよ。めげないで続けてくださいね!

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