『響』(短歌・横田早紀江/書・石飛博光)刊行

巣立ちし日浜に華やぐ乙女らに帰らぬ吾娘の名を呼びてみむ
24.3×36.2

 書家石飛博光氏が、拉致被害者家族の横田早紀江さんの短歌を書に認めた冊子を自費出版した。石飛氏のお弟子さんの大澤和風さんは、早紀江さんと同じマンション在住ということで、日頃から横田さんの活動を支援してきた。その縁で早紀江さんの短歌を目にした石飛氏が、ぜひそれを筆で書きたいと申し出て実現したもの。作品は早紀江さんに全て贈呈された。
 それらの作品を記録として残すべく、この度の冊子制作となった。収められた作品は7点。B5判20頁の小冊ではあるが、「私にも娘がいますので、身につまされ、書きながら、涙があふれてきました。私なりに心をこめて精一杯揮毫いたしました」という石飛氏の言葉通り、一作一作が見る人の琴線に触れてくる。
 拉致問題の1日も早い解決をお祈りいたします。

※本冊子の先着3名様へのプレゼントは終了いたしました。ご応募をありがとうございました。

消えし子よ残せるサボテン花咲けりかく小さくも生きよと願う
24.3×36.2
朝まだきさえずる鳥の声も哀し子を待つ淡き門灯三とせ
23.8×35.8
巻末には、関係者の交流の様子も
石飛博光氏の揮毫風景
『響』(短歌・横田早紀江/書・石飛博光)
表紙
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