大東文化大学書道研究所 + 芸術新聞社 編
『38の書斎 書家が語る文化と墨縁』
B5判変型 240頁
芸術新聞社 2023年12月刊
定価=本体3000円+税
本書は、大東文化大学創立100周年記念事業の一環として、大東文化大学書道研究所と芸術新聞社とのコラボレーションにより企画・制作されたもの。
タイトルの通り、書壇を代表する書家38名の書斎を訪問し、書にまつわる様々なお話を伺うという内容。
ひとり当たり6ページを取り、最初の2ページ(見開き)が書斎の写真。各々の書斎とその主人との自然な佇まいが伝わってきて見応えがある。
続く4ページがインタビュー構成。師匠との付き合い方や勉強方法、一番最初に出会った本や愛用の字書等々、書道愛好家には気になる話が満載。令和初期の書壇の現状がここにしっかりと記録されているので、後年、振り返った時、良き資料となるであろう。
収載の38名の書家は、以下の通り。
明石聴濤・新井光風・有岡しゅん崖・井茂圭洞・石飛博光・井上清雅・岩永栖邨・植松龍祥・牛窪梧十・岡野楠亭・尾崎蒼石・尾西正成・杭迫柏樹・倉橋奇艸・黒田賢一・師田久子・清水透石・髙木聖雨・高木厚人・田頭一舟・田中節山・樽本樹邨・辻元大雲・土橋靖子・歳森芳樹・仲川恭司・中村伸夫・永守蒼穹・日比野博鳳・星弘道・真神巍堂・宮負丁香・森上光月・吉川蕉仙・吉川美恵子・吉澤鐵之・綿引滔天・和中簡堂
また、同じ38名の揮毫の様子が動画配信されているので、参考にご覧いただきたい。
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◉芸術新聞社 関連ページ
https://www.gei-shin.co.jp/books/books-7025/