今月の名品– tag –

最近市場に現れた零葉集。西域出土の旧い写経の残片が貼られた10葉足らずの仮綴じ本。

政治活動家であり、書家・詩人でもあった丁佛言。金文の筆法で甲骨文字を揮毫した対幅。

清末、金石学・古文字学の分野に名高い業績を残した呉大澂。学識に裏付けされた篆書対幅。

明治・大正時代を代表する文豪・森鷗外（1862〜1922）が、終生の友に送った書翰。

近代日本の書の世界において、特に魅力的な作品群を世に残した副島蒼海（種臣）の扁額。

「開通褒斜道刻石」と並ぶ隷書摩崖刻石の名品。素朴、雄強な趣の八分隷。旧淡拓精本。

清末の書家・学者、楊峴。漢碑を精研し、特に隷書に新風を創出。得意の隷書による対幅。

清末民初の思想家・政治家、康有為。書は碑学に傾倒。逆筆の筆法で長鋒紫毫を駆使した対幅。

清末の軍人・政治家、左宗棠（さそうとう）。個性的な筆使いで揮毫された独特な書風の対聯。

日下部鳴鶴（1838〜1922）と巖谷一六（1834〜1905）の合作対聯。落款にはある人物の名が。

西周王朝発祥の地・周原で発掘された祭器「史牆盤」。18行284字の長い銘文が内側に。

『春秋左氏伝』を註釈した『春秋経伝集解』の唐時代の写本。書道博物館蔵本と連続する１巻。