疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか?
游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。
いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。
たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。
疑問を持ちつつ、なんとなくそのままにしていることってありませんか? 游墨舎スタッフの素朴な(おバカな)疑問を、その道のプロフェッショナルの方々にお尋ねしてみました。いただいた回答をもとにひとつの考え方として示しました。たいして役には立たないでしょうが、まずはご参考までにどうぞ。
お稽古が楽しくて通っているだけの私が、展覧会になんて恥ずかしくて出せません(泣)。
Q まだ初心者なのですが、展覧会に出品すべきですか?
展覧会(社中展というそうです)に出さないかと勧められています。半年ほど、半紙で楷書と行書の古典臨書をして、半切臨書を何度か書いてみたという程度です。200人くらいが毎年出品していて、初心者も半切臨書を出してよいとのことです。趣味をもちたいと始め、ヘタなりにお稽古が楽しくて通っているだけの私が、展覧会になんて恥ずかしくて出せません(泣)。(40代、会社員)
A
その展覧会は、審査に通らないと展示されないといった大型の公募展とは違い、その先生のところで指導を受けている生徒さんが、日頃のお稽古の成果を発表するという趣旨のものだと推察します。それなら、結論は、出しましょう! そして恥をかいちゃいましょう。
1、人目に触れるんだと思うと、普段以上に集中して濃密な時間がすごせる。
2、名前を書き入れ、雅印を押し、表具に出して作品を仕上げるという経験ができる。
3、先輩や上手な人の作品に無関心ではいられなくなって、視野が広がる。
4、会場に並んだ自分の作品を見て、こんなはずではなかったのに、と拙さにびっくりする。
5、来年は、もう少し良いものを出したいと、練習にますます身が入る。
6、一年後、昨年の作品が見るのも恥ずかしくなるほどの上達をしている。
という良い流れができると思いますよ。初心者のときに、思い切って出品しておかないと、もう少し上手になってからと思っているうちに、出しにくくなってくるもの。また、自分の部屋で見て「よく書けた」と思った作品が、会場で見るとやけに稚拙に見えるはず。人の目に触れて磨かれるとは、そういうことなんです。
逆に言うと、他の展覧会を見て、これくらいなら自分も書ける、と思う作品は、あなたよりかなり実力が上です。まだまだだなあと感じる作品が、あなたと同レベルと考えて間違いない。
井の中の蛙で小さく満足するのではなく、書の世界の広さや深さに飛び込むチャンスだと考えてはいかがでしょう。
展覧会に出すためには、雅印を作り(先生に相談してちゃんとしたプロに頼みましょう)、表具に出さなくてはなりません。少々お金がかかることになります。その他、出品料や会場費その他の負担もあるでしょう。また、会の中の人間関係の見たくない部分も見えてくるかもしれません。そのあたり、困ったらまたご相談をお寄せください。