
大妻女子大学博物館にて開催中、2月20日にはギャラリートークも
東京都千代田区三番町の大妻女子大学博物館にて、特別展「長尾雨山とその交友──書画文墨趣味ネットワークの人々」が開催中だ。
YouTubeには、企画者の松村茂樹氏(大妻女子大学文学部教授)による解説動画「長尾雨山について」もアップされており、その冒頭の雨山紹介の言葉を、ここにそのまま引用すると、近代の漢学者・長尾雨山(1864〜1942)は、「夏目漱石の漢詩を添削し、岡倉天心のボストン美術館での中国美術収蔵に貢献し、さらには、中国最後の文人・呉昌碩と隣人として交わった」という人物。
本展は、中国の文人たちと直に交流し、当時最新の文墨趣味を日本に伝えた長尾雨山と、それに憧れる人士がつながって形成された「書画文墨趣味ネットワーク」の交流の様子を、残された作品や資料によって紹介する。
同博物館の展覧会のページでは、展示リストや解説資料だけではなく、図録のPDFもダウンロードできる。
また、2月20日(木)午後1時〜2時にかけて、松村茂樹氏、木村淳氏(大妻女子大学非常勤講師)、青木俊郎氏(大妻女子大学博物館学芸員)を講師とするギャラリートークも開催される(事前予約不要)。