書道にまつわる【なぞなぞ】や【パズル】のコーナーです。答えは翌月のコーナー内にて発表します。頭を柔らかくして楽しみましょう。
●問題
この画像のもとになったアートの作者は?

こちらの作品をご覧ください。
「漢墓出土衛士擲鼎画像」と書かれており、どうやら漢代の墓より出土した画像塼(がぞうせん)のようです。
中央の人物(兵士)が鼎を投げ飛ばしていて、一族の宝となりうる鼎をこんなふうに扱うなんてどんな状況でしょう。
実はこちら、とある有名な現代アーティストの作品を模して、画像塼風に仕上げたもの。
もとになったアート作品も、兵士が武器ではないものを投げており、それが一つのメッセージになっています。
画像塼はもともと宮殿や墓、城壁などに用いられたレンガです。
このアーティストも街中の壁面を利用することもあり、そんなところもオマージュしてつくられた作品なのです。
では、この現代アーティストの名前をお考えください。
正解は次回のクイズコーナーで。
vol.11の答え
「枯樹賦」 (木雞室名品《游墨春秋》 第26回に図版を掲載しています。あわせてご覧ください。)
答えは下の通り。
独特なバランスが魅力的な行書作品で、唐の三大家・褚遂良が書いたともいわれます。
次回もお楽しみに!


