書道にまつわる【なぞなぞ】や【パズル】のコーナーです。答えは翌月のコーナー内にて発表します。頭を柔らかくして楽しみましょう。
●問題
ある有名詩人の漢詩をもじって書かれた書。元ネタとなった詩の作者は誰?
こちらは前回の刻字作品と同じ国籍不明の書画家、猶覚之の書です。 書かれている漢詩は、 房総丘陵四時春 房総丘陵四時(しいじ)の春 盧橘白梨次第新 盧橘(ろきつ)白梨 次第に新たなり 日愉塗豆迪斯尼 日に愉しむ 塗豆(とまめ)と迪斯尼(ディズニー) 不辭永作総州人 辞さず 永しえに 総州の人となるを 意味は、 房総半島の丘は年中春のようだ。 ビワや梨は次々と実っている。 毎日ピーナッツとディズニーを楽しめるし、 このままずっと千葉の人間になってもかまわないな。 こちらの漢詩はある名詩をもじり、 作者に敬意を表しつつ、千葉県の住み心地の良さを詠ったそう。 落款に「●●詩句次韻」とあります。 次韻(じいん)とは、他の漢詩の韻字に合わせて同じようにつくることで、 ●●の部分には元ネタとなった漢詩の作者名が入るため、隠しておきました。 さて、この詩を詠んだ人物とは誰でしょう? ヒントは左遷された政治家。 左遷先でも食を楽しみ、名文、名詩、名跡を多く残した宋代のあの人です。 正解は来月のクイズコーナーで。
vol.1の答え
問題 刻字の対句の中にひそむ、有名チェーン店の名前と人気メニューは?
答え スターバックス カフェラテ
対句の「壽多萬君子 嘉鯆永楽天」を音訓混ぜてダジャレのように読むと正解があらわれます。ちなみに中国語でスターバックスは「星巴克」。作品の緑色の背景もヒントになっていました。
次回もお楽しみに!