書道クイズ vol.15 古典名当て

書道にまつわる【なぞなぞ】や【パズル】のコーナーです。答えは翌月のコーナー内にて発表します。頭を柔らかくして楽しみましょう。
●問題
擬人化された古典。さてその名前は?

僕(古典名)の父(筆者)は、謎に包まれている。
生まれや育ち、役職など諸説あって、正確なことは伝わっていないし、おそらく残されたのは僕だけだ。

けれど父は書にまつわる大切なことをたくさん綴っている。
特に僕が好きな文言は「留心翰墨」(心を翰墨に留める)だ。
記されている言葉の数々は、多くの人たちに響いていると聞く。

父は鍾繇や張芝、王羲之・王献之親子に憧れていて、僕の姿も王羲之の草書に似ているんだとか。
僕の10メートルにも及ぶ長い体の一部分には、「節筆(せっぴつ)」と呼ばれる、紙の節に筆が当たった箇所がある。
最初はコンプレックスだったものの、味わいだと褒める人もいて、今ではすっかり自分の特長として認めている。

1300年以上前に生まれてから、ずっと大切にしてもらってきた。
僕の姿を刻したものや、複製もつくられ、書を愛する人のそばに仕えて今に至っている。
みんなは今日も臨書してくれているだろうか。

さて、僕の名前は何でしょう?

正解は来月のクイズコーナーで。

vol.14の答え

1012

古典名の中に隠れた数字は、下記の通り。
古典①は千福寺多宝塔碑の「1000」。
古典②は九成宮醴泉銘で「9」。
古典③は後漢の三老諱字忌日記で「3」。

合わせて1012でした。
ColBase(国立文化財機構所蔵品統合検索システム)、ぜひ活用してみてくださいね。

次回もお楽しみに!

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