書道クイズ vol.8 古典名当て

書道にまつわる【なぞなぞ】や【パズル】のコーナーです。答えは翌月のコーナー内にて発表します。頭を柔らかくして楽しみましょう。
⚫️問題
擬人化された古典。さてその名前は?
わたし(古典名)は日本で生まれました。
優美なものが好まれた時代です。

実は親(筆者)のことはよく覚えておらず、のちに立派なお公家さまが親ということになりました。
このお公家さまは能書ですから、多くの仲間たちの親になっています。

ほんとうのお父さまはどんな方なのかしら。
他にお父さまが残した方々については聞こえてきませんが、
きっと人を喜ばすことがお好きだったはず。

だってわたし、変化に富んでいると言われるんです。
字形や線の姿はもちろん、前の時代の表記法を用いたり、
少し複雑な草仮名や片仮名も取り入れて、見る人を楽しませる工夫をたくさんしているんですもの。

さらに緑、紫、茶など濃淡を変えて彩り、それを複数重ねて綴じていますから、
みなさん、次はどんな姿が現れるかと心待ちにしながらページをめくってくれました。

ちなみにわたしに記されているのは最も有名な勅撰集。
勅撰集の先輩にはあの御三方が君臨しており、比べられることもありますが、わたしはわたし。
独自のリズムで今もみなさんを惹きつけています。

今は先輩同様、最初の形とは違う姿になっているものの、
わたしを丁重にもてなしてくれたお家の名字をいただきました。

さて、わたしの名前はなんでしょう?


正解は来月のクイズコーナーで。

vol.7の答え 

「四」の字は8個 

①  呉昌碩の「四」 
②  書譜の「曰(いわく)」
③  説文古文の「四」
④  石門頌の「四」
⑤  甲骨文の「四」
⑥  万葉仮名文書の「乃(万葉仮名)」
⑦  鄲孝子鼎の「四」
⑧  呉昌碩の「四」
⑨  説文解字の「六」
⑩  元永本古今集の「四(かな)」
⑪  王鐸の「回」
⑫  杜牧の「四」

四本棒で示す「四」や、のの字のように書く「四」もあって、字形のバリエーションが豊富ですね。
次回もお楽しみに!

① ◎ 呉昌碩の「四」 
② ✕ 書譜の「曰(いわく)」
③ ◎ 説文古文の「四」
④ ◎ 石門頌の「四」
⑤ ◎ 甲骨文の「四」
⑥ ✕ 万葉仮名文書の
「乃(万葉仮名)」
⑦ ◎ 鄲孝子鼎の「四」
⑧ ◎ 呉昌碩の「四」
⑨ ✕ 説文解字の「六」
⑩ ◎ 元永本古今集の
「四(かな)」
⑪ ✕ 王鐸の「回」
⑫ ◎ 杜牧の「四」
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次