「人」を書く
ではいよいよ「人」で実践練習です。

左ハライを立て気味にして書くと右ハライが書きにくくなりますので要注意です。
では、みなさんもぜひ思い切って筆を動かしてみてください。
受講生たちの「人」
忠太郎さんと大将さんの二人の「人」をご紹介します。

左右のハライのバランスもよい
忠太郎さんは左右のハライの先端まで筆先がしっかりと紙にあたっています。
左ハライの起筆も力強さがあって、力強い「人」になりました。

右ハライを上に引き抜いている
大将さん、左ハライは重みのある引き抜きができましたが、右ハライが惜しい!
上側もカクっと折れて、ハライ自体の最後が上向きになっています。
課題は絞られていますから、焦らず練習を続けていきましょう。
ハライは「らしさ」の出る場所
左右のハライについて3回にわたって学んできました。
ハライは、筆圧、動かし方、書くスピード、利き手など、書き手の特徴が強くあらわれる部分です。
書を学ぶ人たちが手本とする歴代の書を見ると実にさまざま。

欧陽詢「九成宮醴泉銘」より
(おうようじゅん・きゅうせいきゅうれいせんのめい)

顔真卿「顔氏家廟碑」より
(がんしんけい・がんしかびょうひ)
肉筆で残っているものもあれば、石に刻まれたものもあって、書き方を想像して追体験しながら探っています。
筆づかいを説明していてもこれが正解だとは言い切れず、冒頭の話に戻りますが、今もこれからもずっと勉強中というわけです。
では今日はここまで。
磨った墨はしっかり拭いていますか?
濡れたままにしておくと欠けますから、どうぞ大切にしてくださいね(片付け方法についてはこちら)。
◉クリアできたら次に進もう!
▢ 左ハライがスムーズに引き抜けた
▢ 右ハライの起筆を細く入り、徐々に太くして引き抜けた
▢ 右ハライの上側は滑らかに、下側は折れたような形に書けた
▢ 「人」の左右のハライやバランスが手本に近い形で書けた
「入」「木」「八」の字もこれまで習った基本点画で書けますよ。
ぜひチャンレンジしてみてください。
→第10回に続く