右ハライの書き方
では右ハライに進みます。

起筆はいつもと同じ、時計の10時から11時の間あたりに向けて置きます。
筆毛の3分の1程度の細さから始め、徐々に筆を沈めながら右下方向へ引きます。
ある程度の長さになったら一時停止し、筆毛の弾力を使って右横へゆっくりと引き抜いていきます。
書いているところを見てください。

注目は、線の上側と下側の形。
下図は筆の動きを図示したものです。

黒線は筆が紙につく大きさと向き
Aは筆先の通る場所
黒線は筆が紙についた大きさと向き。
起筆に比べて一時停止する段階では筆毛が開いて、面積が広くなりました。
赤線で示したように右ハライの上側は滑らかな斜線になっているのに対し、下側はカクっと折れたようになっています。
右横へ引き抜くとき上図のAあたりを筆先が通り、そこに意識して筆先をまとめて引き抜くと、赤線の形の右ハライになります。
右ハライの成長段階
下図は初歩の方が陥りやすい2つのパターンを紹介します。
まずは、起筆から右ハライまで線の変化が少なく、ヌルっと引き抜いてしまった例です。

右ハライがなく全体的にヌルっとした線
まず起筆を小さく鋭くつき、一時停止のあとは右下でなく右横に向かって筆をまとめて引き抜くようにします。
上のように指導すると、次の段階では下図のような書き方に。

右ハライが折れて突っ張ったような形になっている
突っ張り過ぎて線の上側にも折れができ、下側にはコブが出てしまった例です。
右ハライの動き方を理解しつつあるので、あともう一歩。
先ほども登場した筆の動きの図、Aのところに意識を向けて練習を繰り返しましょう。

滑らかな右ハライを書くには筆先の動きが大切
左利きの方は、筆を押し込む動きになります。
半紙が右寄りにあると筆管が倒れやすくなるため、左側に寄せて書くと腕の動きがスムーズです。
では今日はここまで。
次回は受講生のみなさんの右ハライを取り上げ、「人」を書きます。
墨が余ったら予習として「人」を書いてみてくださいね(片付け方法についてはこちら)。
◉クリアできたら次に進もう!
▢ 左ハライがスムーズに引けた
▢ 右ハライの動きを理解した
▢ 右ハライの起筆を細く入れた
▢ 徐々に線を太くして引き抜けた
右ハライはまだ完全マスターしなくてもOK。
筆の動かし方をまずは覚えましょう!
→第9回に続く